医者も人間である以上、怪我もすれば病気にもかかります。よく医者の不養生という言葉が言われますが、医者にとっても人間ドックなどの検査を受けておくことは健康を維持するためには欠かせないことです。医者の場合には、自分が働いている病院に人間ドックのような検査設備が整っていれば、試しに受ける感覚で受けられます。検査の使用感を試すために医者が受けてみるというケースもあるかもしれません。
実際に自分が働いている病院で人間ドックの検査を受けたところ、受診者が検査を受ける時の気持ちがよくわかった、という言もあります。検査を受ける時、検査が混み合っていると何時間も待たされたり、もしくは他の検査を先に受けるように指示されることがあります。これは医者側の立場としてはちょっとくらい待って欲しいと感じるようですが、当の受診者からすると無為に不安を煽らせてしまうようです。他にも、腹部超音波検査の時に塗るゼリーが冷たいことや、検査の際に「こっちを向いて寝てください」などの「こっち」の指示がわかりにくいなど、検査を受けてみなければわからないことも多いようです。
人間ドックを行う側は、何人もの受診者の情報をさばかなければならず、忙しいことは確かです。しかし、医者として受けてみるとまた違った視点から検査のことを考えてみるきっかけになるようです。検査を受ける側の気持ちを考えてみると、より気持ち良く受けられる環境作りが行えるかもしれません。