タイの病院での人間ドック

最近、タイのバンコクの病院を訪問し、人間ドックを受ける人々が増加傾向にあります。その最大の理由は、タイの医療水準が日本と比較してもひけをとらず、高水準であること。さらに、人間ドックに要する費用が極めて良心的であることです。また、病院内には日本人スタッフ数名のほかに、日本語を話すことのできる現地スタッフも数名は常駐しており、言葉の面で不自由さを感じないことも、利用者が増える一因でしょう。

価格面ですが、30代男性の標準的なプランで、¥約6、000バーツ。為替水準にもよりますが、概算で18、000円程度です。確かに日本よりもお値打ち感はあります。一方、タイの医療水準が高いのは、中東系の富裕者層がよく病院を訪れることからも証明済みです。

彼らは、わざわざ遠隔地の医療先進国である米国へ渡るよりも、同レベルの水準を誇るタイに滞在しながら、自身の身体のチェックを行っていくのです。それに混じるかのように、日本人の利用者数も増えており、今後もその傾向は続くものと想定されます。ある病院のデータによれば、毎日、平均して10名ほどの日本人利用者がいるとのこと。これは、ある意味で相当の満足度を維持していなければ、達成不可能な数値だと考えられます。

日本人は、国内でのおもてなしのサービスに慣れているわけですから、それを飛行機を利用してまで人間ドックを受けに行くのは、先に述べた理由だけにとどまらず、それだけの価値があるものと思われます。タイの病院が、日本人をターゲットにマーケットを広げている実態、これは、我が国が外国人旅行者に日本を訪問してもらうため、力を入れているのに似ている感があります。

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